サンクスギビングのごちそうの主役は七面鳥とクランベリーソースですが、当日のテーブルにはほかにもいろいろなごちそうが並びます。腕をふるっておしゃれな創作料理などを作る家庭もありますが、代々伝わる伝統的な料理として挙げられるのは「マッシュポテト」「さやいんげんのキャセロール」「スイートポテトのマシュマロ焼き」などです。
ゆかりの木で「本場サンクスギビングランチの完コピ」を開催した時のレシピを載せておきます(今回は動画はありません)。
マッシュポテトは数日前に作って冷凍しておくことができます。冷凍する時のポイントは、バターや生クリームなどの油脂類をよく混ぜこんでおくこと。カロリーを気にして油脂を使わない場合は、冷凍はあきらめて前日か当日に作るようにしましょう。おいしく作るコツは、じゃがいもをゆでた後に十分水分をとばすことと、鍋の余熱で熱いうちにバターを混ぜ込むことです。
マッシュポテト
材料:
じゃがいも(男爵などほくほくしたもの) 500g
バター 大さじ2
生クリーム 大さじ2
塩、こしょう 適量
作り方:
① ジャガイモは皮をむき、1/4程度にカットしてたっぷりのお湯でゆでる。
② 竹串が通るくらい柔らかくなったら、湯を捨ててざるにあげてからもう一度鍋に戻し、粉ふきいもを作る要領で弱火で少しだけから煎りして水分をとばす。
③ 火を止め、同じ鍋の中でポテトマッシャーかフォークでまんべんなくつぶし、熱いうちにバター、クリーム、塩、こしょうを手早く混ぜ込む。
④ 冷凍する場合は、鍋のまま冷ましてから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて平たくのばした状態で冷凍庫へ。
さやいんげんのキャセロールはいかにもアメリカ的な材料を使います。「キャンベルのクリーム・オブ・マッシュルーム スープ」で作るのが一般的で、ほとんどのレシピがこれを使っています。輸入食料品店などで直接買うこともできますが、缶詰なので賞味期限などあまり気にする必要もなく、通販でも手に入れやすいと思います。さやいんげんはあらかじめ茹でて缶詰になっているものを使うのが一般的ですが、日本で手に入りにくいので、生のものを塩ゆでして使います。日本ではお料理の彩りに添えることも多いさやいんげんですが、ここではがっつり主役です。オニオンリングはファストフード店などで買ってきますが、今回は十分な量が手配できませんでした。よって画像ではただの炒め玉ねぎですが、レシピの方にはオニオンリングで載せておきます。
さやいんげんのキャセロール
材料:
さやいんげん 400g
キャンベルのクリーム・オブ・マッシュルーム スープ 1缶
牛乳 1/3カップ
オニオンリング 1カップ
醤油 小さじ1
作り方:
① さやいんげんは塩ゆでしたのち3センチ程度に切っておく。
② オニオンリングはざく切りにしておく。
③ ボウルで①、②と牛乳、醤油、オニオンリングの半量をざっくり混ぜる。
④オニオンリングの残りを表面にちらし、180度のオーブンで20~30分焼く。
スイートポテトはアメリカでは「Yum」という種類が主流です。皮をむくと鮮やかなオレンジ色で、水分が多くカボチャに似た触感です。日本では安納芋が一番近い感じですが、さつまいもならどれでも良いと思います。日本のさつまいもはアメリカのスイートポテトに比べ甘味が強いので、砂糖は控えめでいいと思います。
アメリカでは食事時に甘いものを食べることが多く、パイなどもたいていは食事と一緒に供されます。今回は、甘いものは食後に食べたい日本人の感覚に合わせてデザートとして準備しました。実は、みんなが食事をしている間はまだオーブンに入っていて、食べる際にはバタバタしていて写真を撮り損ねてしまいました。申し訳ありません。レシピだけ載せておきます。
さつまいものマシュマロ焼き
材料
さつまいも 500g
リンゴジュース 100ml
レモン汁 大さじ1
砂糖 1/4カップ
マシュマロ 適量
バター 適量
作り方:
① さつまいもはオーブンで焼くか、蒸し器で蒸して食べごろの柔らかさにしておく(焼きいもを買ってきても可)。
② 粗熱をとったら2~3センチ角のサイコロ切りにして、バターを塗った耐熱皿に敷き詰める。
③ リンゴジュース、レモン汁、砂糖を合わせてよく混ぜ、さつまいもの上にまんべんなくかける。
④ マシュマロをさつまいもの上に敷き詰める(大きなマシュマロは手で半分にさいて使う)
⑤ 160度のオーブンで30分から40分、マシュマロがほんのり茶色になるまで焼く。
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