医療的ケアに関する講演会

ケリアブログ

12月22日、ゆかりの木において、埼玉医科大学総合医療センター小児科の高田栄子先生をお迎えし、施設における医療的ケアの講習会を開催しました。

経管栄養や吸引、導尿、人工呼吸などの医療的ケアを必要とする重度障がい者は年々増えています。数年前までは、医療的ケアを必要とする児童生徒は特別支援学校1校あたり1学年に一人いるかいないかでしたが、最近は毎年複数の人数が一度に高等部を卒業してくる傾向にあります。進路先の福祉施設としても、重度のケアが必要な新規利用者様にいきなり対応できるわけではありません。1年後、2年後先のことを考え、慎重に体制を整えていく必要があります。

高校を卒業したての利用者様はずっと小児としてケアを受けて来ていて、18才の時点ではまだ小児科にかかっていることも多いのです。一方で、ゆかりの木もそうですが、生活支援員や看護師は高齢者施設などで経験を積んだ経歴を持つことが多く、小児の医療的ケアに関わる機会は非常に少ないのが現状です。

高田先生は長年川島ひばりが丘特別支援学校に関わってくださり、学校での医療的ケアの現状に精通したお医者様です。今回、学校における医療的ケアについて詳しくお話していただきました。とても有意義な講習会でした。

新型コロナ流行の真っ最中のため、広くお声がけすることはできず、参加者は現在川越市内で障がい者に対し医療的ケアを行っている、あるいは来年4月から行う予定の事業所様に限らせていただきました。お声がけできなかった事業所の皆様には大変申し訳ありませんでした。

ただ、こういった講習会は定期的に開催してこそ意義があります。コロナがある程度落ち着いたら、またあらためて機会を持ちたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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