2021年10月14日、ゆかりの木では防災訓練を行いました。
今回は、いつも防火設備の点検でお世話になっている大和防災システム株式会社の依田様に指導に来ていただきました。防火設備で契約している施設は、年に二回まで無料で防災訓練をやっていただけるそうです。
おりしも、今月は関東地方で最大震度5強の大きな地震があったばかりなので、同程度の地震があった想定でお願いしました。防災訓練というと火災を想定した訓練が多いと思いますが、地震の場合は避難の方法が違うそうです。
まず、火事と違い、地震が起こったら必ずしもすぐに外に避難するのが最善とは言えないそうです。
地震が起きたら…
① 地震が起こったら、まずはお互いに声掛け。揺れている間は落ち着いて身を守り、窓などガラス類や、倒れそうな家具からはなるべく離れる。
② 揺れが収まったら、点呼して全員の無事を確認。また出火がないかを確認。
③ その次に一人が建物の外へ出て、ぐるっと回って外壁を点検。
④ 外壁に異常がなかったり、ひびがあっても一方向に入っている状態であれば、そのまま屋内待機。
⑤ もしひびが複数の方向に入っていて、クロスして×型になっているひびが複数ある場合は、建物が倒壊する恐れがあるのですぐに外に避難する。
⑥ 避難する場合、電気が復旧した時の漏電による火災を防ぐため、ブレーカーは落として外に出る。
という手順で対応します。
地震による火災が起こった場合、利用者は避難させつつ、もし炎が人の背丈以下の高さであれば、消火器で消火を試みます。炎が人の背丈以上の高さだったり、燃え広がっている場合は全員すみやかに避難します。
もしエレベーターに閉じ込められている人がいたら、エレベーターの管理会社と消防署に連絡。
通信インフラがダメージを受けている可能性もあるため、もし電話等が通じなければ、歩ける人が最寄りの消防署に直接行きます。地震の場合、被害が広範囲にわたるため、すぐに消防署が対応してくれるとは限らないのですが、障がいのある人が救助を必要としていることを伝えておくのは重要です。
最後に、水の入った消火器を使い、テラスで消火器を使う練習をして、終了となりました。
地震と火事の違い等、詳しく教えていただいて、大変勉強になりました。大和防災の依田様、ありがとうございました!
以上、秋の防災訓練レポでした。
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