2018年、埼玉県立川島ひばりが丘特別支援学校に通う生徒たちの保護者が中心となり、子供たちの高等部卒業後の進路先を確保するべく、特定非営利活動法人ケリアプロジェクトが発足しました。
2020年4月には埼玉県川越市に生活介護ゆかりの木を設立。2021年現在、重度障がい者を中心に6名の利用者が通っています。
ゆかりの木が大切にしているのは、障がいのある人もない人も充実した日々を過ごせるように、という理念です。
まず、重度の障がいを持っている人でもなんらかの形で社会とつながっていきたい、という願いがあります。
ゆかりの木がスタートした2020年は、新型コロナウィルスの世界的な流行が始まった年でした。障がい者のみならず、他の人々も大きく活動を制約され、不自由な生活を余儀なくされています。その中でクローズアップされたのが、テレワークやネット会議といった、インターネットを使った仕事や学習のスタイルです。そして、それは障がい者の活動にも大きく影響を与えることになりました。
ゆかりの木では、折々の活動をブログやYouTubeに乗せて発信しています。重度の障がいがある人でも、インターネットを通じて社会とつながっていけるからです。
季節の行事や、ゲーム、お料理、手芸など、ゆかりの木で実践しているいろいろなことを楽しんでいただき、他の障がい者や高齢者施設でも日々の活動の参考にしていただければ幸いです。
また、ゆかりの木では障がい者の家族にも目を向けます。障がいのある子供やきょうだいを持つということは、その家族の生活や人生にも多大な影響をもたらします。特に母親は、もともとフルタイムで働いていても、仕事をやめたり、仕事量を減らしたりするケースが多く、職歴にも大きく響きます。
仮に子供が生まれた時点で仕事をやめた母親がいるとすると、子供が大きくなって高校を卒業するころには40代から50代。これから再就職といっても、長いギャップを経て元の仕事に戻るのも、新しいことを始めるのも難しい年頃です。
そこで、ゆかりの木では可能な限り親世代の社会復帰も応援しています。
特に、自分の子供のお世話をしてきた経験から介護の仕事に就きたいという希望が多いので、資格を取る支援をしたり、ゆかりの木で職歴を積んでからより良い職場に巣立っていくことを応援しています。
障がい者やその家族を継続的に支援していくために、ゆかりの木の母体である特定非営利活動法人ケリアプロジェクトは認定NPOを目指しています。まず、2022年には特例認定NPOの取得を目標にし、その後は認定NPOに挑戦します。
認定NPOを取得するためには、常時寄付金を募っていることが条件です。具体的には、一口3000円の寄付金を100人から受けることが目安です。
寄付については、このページ上部メニュー内の「寄付のお願い」、またはこの下のURLからご案内しています。みなさまの暖かいご支援をお待ちしております。
生活介護 ゆかりの木
〒350-1155 埼玉県川越市下赤坂558-5
tel/fax 049-265-4897
e-mail: kerriaproject2018@gmail.com