こんにちは。スタッフTです。今回は「黒部峡谷 下の廊下」をご紹介いたします。
このコースは黒部ダム(黒四ダム)をスタートして黒部川沿いを歩いて、欅平をゴールとします。
下の廊下は別名「旧日電歩道」、「黒部水平歩道」とも呼ばれており、コース途中にある仙人ダムを境にそれぞれ名付けられているようです。黒部川は、以前『黒部の山賊』で紹介した鷲羽岳を源流として日本海に注いでます。
黒部ダムは標高1500m程で、峡谷沿いに歩いて行く、つまり標高を下げていくわけなので登山とはちょっと言えないのかな、、、。ただ、かなり険しい道を長時間行くことになるので、体力、集中力は必須です。それでは写真多めにご紹介していきましょう。
黒部川から黒部ダムを見上げる黒部ダムは観光客がたくさんいらっしゃいますが、見学する暇もなく黒部川まで下ります。ダムを見上げるとなかなかの迫力です。
黒部川と合流する沢行った時期は今年の10月終わりから11月にかけて。今年は暖かく、紅葉が遅いと言われていましたが、良い感じに色づいていました。
右手の山腹に歩道が掘られているこの辺りは歩道と川の標高差が少なく、緊張を強いられることは
ありません。とはいっても歩道に柵などあるわけもなく、落ちたら怪我で済む事はありません(汗)。「黒部に怪我なし」という言葉があるのですが、それを物語っています、、、。
定番のカメラスポット迫力が増してきました。黒部ダムから仙人ダムまでは「旧日電歩道」の区間なのですが、ここは大正14年から工事が始まり、当時は手掘りだったそうです。
岩壁をえぐるようにして掘られた歩道「下の廊下」や「水平歩道」等で調べると、よく見かける写真ですね。緊張感と絶景を前にして、なんとも言えない高揚感を感じていました。
S字峡。こちらも有名な写真スポットです。高度感も増してきました。紅葉も相まって、ただただ見惚れていました。
唯一の頼りの綱歩道は狭いところで50~60㎝。切り立ったところではほぼこのようなワイヤーかザイルが張り巡らされています。ただこの支点がもげている箇所もあり、頼り切ってしまうのも危険です。
「下の廊下」は、その険しく厳しい環境から開通期間が1~2ヵ月程しかありません。残雪が遅くまで残り、雪崩などで歩道も壊されます。その為、遅い雪解け後に歩道を補修してようやく開通となるのです。歩道の損傷が激しく、補修が間に合わない年は開通しない事もあるようです。上の写真にあるワイヤーも毎年整備されている、という事なのでしょう。大変な労力に感謝せずにはいられません。
今日はこの辺りで失礼して、次回に続きます。
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