9月9日は重陽の節句でした。ゆかりの木では、出席者が全員そろうのがその前日だったので、一足早く8日にイベントを実施。
重陽の節句は菊の節句ともいわれていますが、実は9月初旬は菊が花盛りになるのには少し早いのです。と言うのも、もともとの節句は旧暦に合わせてお祝いされていたので、現在の暦とは季節がずれてしまうのです。
桃の節句や端午の節句では人形を飾ったり、七夕は比較的時期の長い笹の葉が主役だったりと、旧暦と違う時期でもそれなりに形のあるお祝いができますが、重陽の節句は菊の花が絶対的主役。行事食の栗ご飯も、まだ栗が多く流通する季節ではないので、他の節句と比べてすたれてしまったと言われています。
さて、今年の重陽の節句では黄色のマムの鉢植えを一つだけ準備。
マムは日本の菊が主にヨーロッパで品種改良された、いわゆる菊の西洋種です。近年、マムはかなり品種が増えてきましたが、菊の学名Chrysanthemumの最後の3文字をとり、~mumという名前がつけられていることが多いです。日本の菊よりも早く開花するものもあるので、マムの方が9月初旬に準備しやすいと思います。
ゆかりの木では去年はマムのブーケを飾りましたが、紫やピンクなど意外な色のものも多く、仏花のイメージが強い日本の菊とはかなり印象が違いますね。
去年の重陽の節句のブログ記事はこちら↓
今年の重陽の節句は折り紙がテーマ。黄色のマムがまだ完全に開花していなかったので、折り紙でとりどりの菊を折り、文字通り花を添えました。
重陽の行事食は栗ですが、今年はマロングラッセと栗風味のチョコ。マロングラッセは季節を問わず流通しているので、現代の重陽の季節でも栗を楽しむことができます。かなり甘さ濃厚なので、バランスをとるためにおせんべいも一緒にいただきました。
季節のアイデア料理として、イベントアイデアのカテゴリーでケリアプロジェクトのクッキング担当が菊の花を使ったお料理2品を公開しています。そちらもよろしく!
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