ゆかりの木の庭に大量に咲いた菜の花。
開花が早かったので、ぐんぐん伸びて食べるタイミングを逃してしまい、もっぱら観賞用として楽しんでいました。
このまま枯らしてしまうのはもったいないので、何かに使えないかといろいろ調べていたら、「草木染め」の方法を発見。菜の花でも染められそうなので、さっそく試してみることにしました。
ついでに、アボカドの皮と種でもきれいな色が出るという情報があったので、アボカド染めもやってみます。
今回染めるのは、綿100%のクッションカバー。基本的にはポリエステルなどの化繊は草木染めに向いていなくて、綿、絹、麻などの自然素材を使うそうです。
まずは材料準備。菜の花を収穫して、色を煮出します。
染料にする草木は通常軽く水洗いしてから使うそうですが、菜の花は水洗いすると花びらが落ちてしまうので、軽くほこりを落とす程度にします。幸いこの季節まだ虫などはついていません。
菜の花は花の部分だけでなく、茎や葉も入れてよいそうです。洗濯ネットに入れて煮出すと後片付けが楽。
アボカドは食べた後の皮と種を、緑の果肉部分が残らないようよく洗って乾かしておきます。
染料の材料は、染める布と同じくらいの重さを目安に準備します。
染料はタンパク質と結合して色を浸透させるそうで、もともとタンパク質が主成分の絹以外はタンパク質を染み込ませて前処理をします。今回使うのは豆乳です。
クッションカバーを豆乳にひたします。濡らしてから浸す方がまんべんなく染まると言われますが、今回はあえて乾いたまま直接豆乳に漬け、絞って乾かしておきます。
菜の花はひたひたの水でゆっくり1時間ほどかけて抽出します。
まさに菜の花色。
タンパク処理した布を染液にひたし、15分ほど弱火で加熱。この時も、濡らした方がムラなく染まると言われますが、今回はあえて乾いたまま入れます。
草木染めの経験者によると、プロの腕前と道具がない限りどうしても染めムラは避けられないそう。そこで、あえて乾かした布を浸すことによりムラを出やすくし、マーブル模様効果を出すのもおすすめだそうです。
次はアボカド染液。菜の花と同様に洗濯ネットに入れて1時間ほど煮出すと、こんな色に。
こちらも布をひたして弱火で15分。
次に、染めた色を定着させる「媒染」作業をします。鉄や銅を使う方法もあるそうですが、今回は薬局などで手に入りやすいミョウバンを使ったアルミ媒染にします。
ミョウバン小さじ1を少量の熱湯でよく溶かし、4リットルの水を足して媒染液を作ります。
染めた布を媒染液に15分ほどひたし、水でよく洗って乾かします。
上記の工程を2回から3回くり返すと、よりしっかり染まります。
下の写真は2回染め後、画像だとはっきりわからないかも知れませんが、ちゃんと染まってマーブル模様もきれいに出ています。
今回は菜の花とアボカドでしたが、また機会があれば他の染料でも草木染めをやってみたいと思います。
今回の草木染めはYouTubeでも公開しています!
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