「ヤッツィー」はダイス(サイコロ)を使って遊ぶポーカーのようなゲームです。20世紀半ばにボードゲーム版がアメリカの玩具メーカーから発売され、以来ロングセラーになっていますが、同じようなゲームは伝統的にヨーロッパや南米でも行われていました。
使う道具はいたってシンプル。ダイス5個と、点数表のみです。
点数表は上下2パートに分かれていて、上段は「1の数」から「6の数」まで、5個のダイスのうちそれぞれの数が出た目の合計を書き入れていきます。1が2個出たら2点、6が3個出たら18点、という感じです。残りのダイスは合算できません。
下の段は5個のダイスの目の組み合わせで作れる「役」のパートです。「3個同じ目」「4個同じ目」はそれぞれ3個、4個同じ目が出たらその目の合計と合わせて残りのダイスの数も合算できるのが上の段と違うところです。
「フルハウス」は3個同じ目が出て、かつ残りの2個も同じ目である場合で、25点入ります。「小ストレート(スモールストレート)」は1,2,3,4、もしくは2,3,4,5、あるいは3,4,5,6と順番に4つの目が並んだ役で、30点。「大ストレート(ラージストレート)」は5個の目が1~5、あるいは2~6ですべて並んだ時で、40点もらえます。一番高得点の「ヤッツィー」は5個のダイスがすべて同じ目であった時で、50点の得点になります。
また、「チャンス」という役もあって、なんの役も作れなかった場合に一度だけ無条件に全てのダイスの合計を得点することができます。
プレーする時は、各自1ターンに2回ダイスを振れます。1~4個のダイスを場に残して他のダイスを振りなおすことが多いですが、5個全部振ってもかまいません。ただし、1ターンが終わったら必ずどれかの役のマスを一つ埋めなければなりません。そして、一度埋めたマスは後で上書きすることはできません。
ダイスを振っても何の役も作れなかったり、出た役のマスがすべて埋まってしまったりして点数を書き入れることができなければ、空いているマスに×を入れてつぶさなければなりません。ゲーム後半になるとだんだん埋められるマスが少なくなっていくので、どれをつぶすかが勝敗を分けるカギになることもあります。ヤッツィーやストレートなど点数の高い役は出る確率も低いので早々にあきらめることが多いのですが、一発逆転を期待して残しておいたものがゲーム終盤になって功を奏することもあります。
ダイスを振るだけとはいえ、完全に運頼みでもなく、多少の攻略スキルがものを言うのもこのゲームの面白いところです。ここまでの基本をふまえたら、ぜひゆかりの木でのヤッツィー大会の様子を動画でご覧ください。今回は2チームに分かれた団体戦で、まずは前半戦の動画をお送りします(後半戦は次回の動画とブログで配信します)。
参考までに、ゆかりの木で使用した点数表を載せておきます。(点数の数え方にはバージョンによって多少の違いがあり、上の段の合計が一定数を超えるとボーナスポイントがもらえたりするパターンもあります。)
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